e-minori通信

e-minori通信58【植物の病気】   

皆さまこんにちは!!

現在、梅雨真っ只中ですがいかがお過ごしですか?

蒸し暑く、いよいよ冷房をつけられた方も多いのではないでしょうか

梅雨の時期も熱中症になりやすいので
こまめに水分補給をして、体温の上昇や脱水症状にならないように
気をつけましょうね

さて本日、「植物の病気」についてお話をしていきます

植物や野菜など栽培をされている方にとって悩みの一つですよね

植物が病気になる原因は、大きく分けて2つで
感染性か非感染性と言われています

<感染性>

こちらは、菌類や細菌、ウイルス等、作物に感染する微生物が病気の原因です

・菌類
「真菌類」と「粘菌類」に分かれていて
中でも、真菌類は俗にいう「カビ」と呼ばれていますが、
主にうどんこ病や灰色カビ病、さび病などがこれにあたります
うどんこ病の場合は、日当たりや風通しを良くし、
発生したら早めに取り除くか適切な農薬を散布しましょう

・細菌
「バクテリア」と呼ばれますが、主に軟腐病や青枯病などがこれにあたります
細菌性の病気は薬剤が効きにくいので、発生したらすぐに株を抜き取り処分し、
傷口から細菌が侵入する為、植物に傷つけるアオムシやヨトウムシなど
害虫の防除をしましょう

・ウイルス
「核酸」と呼ばれる物質をタンパク質で囲んだ微生物を指しています
こちらは植物同士の接触、人の手や衣服の接触、
アブラムシやアザミウマ、コナジラミなどのによって感染されて、
葉緑が縮れて株全体の生育が抑制されてしまいます
モザイク病や黄化えそ病などがこれにあたります
ウイルスに直接有効な実用的な薬剤はないので注意が必要です
発生したら、早急に取り除き、ビニール袋に入れて処分し、
株の全体が侵された時は根から抜き取り感染をした根を土に残さないことが重要です

<非感染性>

こちらは、栄養素の過不足、適切でない温湿度、散布農薬による薬害などが原因です
「生理病」や「生理障害」と呼ばれています
例として3つ紹介します

・窒素過剰/欠乏
窒素は肥料の3大要素の一つで農作物に欠かせませんが、
多すぎても少なすぎても問題ですが、
窒素過剰の農作物はアブラムシを引き寄せやすくなってしまいます

・リン酸過剰/欠乏
リン酸は欠乏が大半と言われていますが、過剰の場合だと草丈が伸びなかったり
ほかの養分の欠乏を引き起こし、少なすぎると成熟が遅れたり、
果実の甘みが少なくなったりすると言われています

・カルシウム過剰/欠乏
カルシウム過剰も欠乏よりは起きにくいですが、
多くなると土壌は強アルカリになり、pHが高くなりマンガンや鉄などの
吸収が阻害され他の養分の欠乏が起こりやすくなります
欠乏の場合は、新芽や根の生育に悪影響を及ぼし、尻腐れ病や芯腐れ症などの
症状が発生します
しかし、単に土壌中のカルシウム不足ではなく、
土壌の酸性化や乾燥、窒素過多による肥料バランスの崩れなどが原因で、
根からのカルシウム吸収が抑制される場合にも発生しやすくなります

今回紹介したものは、ほんの一部になります

植物の病気はまだまだ沢山ありますが、
発生する原因を理解して環境を改善すれば予防につながりますし
万が一、病気が発生しても早めに対応すればまん延防止にもなります

日々、育てているものを観察することがとても大切なことが分かりますね☆

是非、大切な植物が病気にならないように守っていきましょうね

下記HPに病害虫の情報が記載されています
よろしければご参考にしてください

https://www.sc-engei.co.jp/resolution/pestanddisease/sign/list01.html

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