e-minori通信23【 飽差について 】
皆さまこんにちは!
以前e-minori通信で温度差(DIF値)についてご紹介しましたが、
今回は温度と湿度の関係についてご紹介します
皆さん温度管理はしっかりしていると思いますが、
湿度管理については困難に感じていることが多いと思います
では温湿度管理において、重要な要素として、ぜひ見て頂きたいのが飽差(g/㎥)です
飽差とは何か?答えは以下になります
「1㎥当たりの空気の中に、あと何グラムの水蒸気を含むことができるかを示す数値」
例えば湿度70%の空気が二つある場合、一方は11℃の低温で水蒸気をあと3gしか含むことはできません(飽差3g/㎥)。
同じ湿度70%でももう片方は30℃の高温、なんと約9gもの水蒸気を含むことができます(飽差9g/㎥)。
たくさん水蒸気を含むことができる空気は「水蒸気を奪う力が強い空気、乾きやすい空気」と言い換えることができます。
この値が作物の何に影響を及ぼすのかというと
・葉の裏にある気孔の開閉
飽差が高い値では乾燥しているため、植物は体内の水分を外に出さない様に気孔を閉じ、蒸散をしません。
逆に飽差が低い値では湿潤しているため、植物は体内の水分を排出するため、気孔を開け、積極的に蒸散をします。
では気孔が開くとどうなるか
・ガス交換をする
蒸散をすると失った水分を土から補給するため、根から土壌水分を吸い上げます。
その際に土壌の栄養素または葉面散布の養分を体内に取り入れやすくなります。
加えて、CO2を取り込みやすくなり、光合成が促進され、成長や果実肥大が促進されます。
さらに蒸散をするとハウス内の湿度上がり、さらに気孔の開放を維持できます。
つまりは
蒸散水蒸気による加湿→気孔開維持→吸水・CO2利用→光合成の維持
このサイクルが重要になります
では理想とするの飽差値とは?
一般的には飽差が7.5g/㎥以下が理想とされますが、一番重要な点は湿度差を大きくしないことです
気孔を全閉から全開にするまでに数時間かかるとされており、さらに一度閉じた気孔はなかなか開きません
短時間でのおおきな湿度変化はストレスを与え、気孔開閉に大きなエネルギーを消費します
CO2を施用してもあまり効果がないという理由は気孔が閉じている原因が考えられます
湿度維持する対応方法としては
・換気する際の換気幅を狭くする(透かし換気)。
・暖房の温度感度を緩くする。
等があります
とにかくゆっくり穏やかな換気をおこない、徐々に湿度を抜いていくことで気孔を開き続け、
根の吸水を継続させる。ハウスの自動換気でも「透かし換気」のような技術を導入することで
気孔開を維持し蒸散を継続させることができます
このように飽差をモニタリングし、適正な飽差値になっている且つ飽差値の変化が少ないことを確認し、
加えて、その際にCO2施用やカーテンを開け日射を取り入れるなどの管理を行えば、
適正な光合成管理が可能となります
さらに暖房機の温度感度や窓の開度を自動制御することで、
品質向上や収量向上に結び付くこととなりますよ
是非、ご参考ください(^^♪
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